センチメンタル*ガール
「今、未紗家にいる?」
返ってきた言葉はさっきとは全然関係のない言葉だった。
どうしたのかな?って思いながらも、あたしはうんと答えた。
「……良かった。もうちょっとで未紗の家に着くんだけど、ちょっと会えない?
仕事がこんなに早く終わるの滅多にないからさ……
夕飯一緒に食べに行かないかと思ったんだけど」
「行くっ!!待ってて!すぐに用意するから」
佑輔からのお誘いに嬉しくてたまらなかったあたしはすぐに電話を切って
バッグの中に必要なものを突っ込むとメイクを直し
夕ごはんを作ってるお母さんに悪いと思いながらも「ごめん、外でごはん食べてくるね!」と言って
返事も聞かずに家を出た。