センチメンタル*ガール
当たり前のように1回で駐車をすると、佑輔は車のエンジンを切ってシートベルトを外した。
「で、どうするの?…行くの?行かないの?」
彼の見つめてくる視線に
いつも以上に近い彼との距離に
あたしの鼓動はもう最高値まできていた。
「…怒ってないの?」
行きたい!って答えたかったけどそれよりも知りたかったのはそっちの方で無意識に質問をし返していた。
「さぁな。未紗は俺の機嫌ばっかりいつも伺ってて疲れないのか?
自分の本当の気持ちは俺に出さないで押し潰して
いつだって未紗は俺のことばっかり。
俺は逆にいつか未紗の方が疲れて俺から離れて行かないか心配なんだけど。」
彼はそう言ってあたしの頭を優しく撫でてきた。