センチメンタル*ガール



「でも…本当に今日は特に何から何まで迷惑かけっぱなしだし……



だからせめて自分のお金くらいは払わせて下さい!」



これだけしたって全然気が済まないけど、絶対にこれだけはしないと。



突き返されたお金をあたしはまた差し出した。



だけど……



「…受け取ってもいいけど、そしたらこの場でキスするよ?」



といきなり悪戯な笑みを浮かべて言ってきた。



「な、何言ってるの?こんな所で!」



え?こんなこと言うの絶対に佑輔じゃない!



確かに席は後ろの方の席だけど、真ん中の席だし……



何よりここには何百人って人がいる訳だし、絶対できないー!



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