それぞれの空


テストを終えたあたしはクラスメイトに手を振ってロビーに向かった。


ロビーにはすでに江実さんと絵梨がおしゃべりしていた。


「おつかれ~」

江実さんはあたしよりも年上の頼れるお姉さん。
気が合いすぎて困る。


「テストどうだったよ?」

絵梨は今残ってる唯一の同期。
福岡の方言がかわいい貴重なタメ。


「撃沈。いったい何の話をしていることやら…」

「どんまいじゃん。ユウのコース難しいからね」

「いやいや、それにしてもひどすぎたわ」


あたしのいる語学学校には目的に合わせてコースが選べる。
あたしは現地の専門学校に進学するためのコースにいる。
二人とも一般英語コース。


そんな感じであたしは毎日を楽しく過ごしていた。
< 6 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop