ある夏の日の出来事
「巫、帰るぞ。」
急に髪をぐちゃぐちゃにされて
目を覚ました。
「んー?あっ寝てたのか。
ちょっと用意するから待って。」
もうそろそろであの時間ってこともあって
急いで帰り支度をした。
「お待たせ♪ねー、手繋いでいい?」
彼の隣に並ぶと答えじゃなくて、
手を握ってくれた。
「えへへっ」
「何笑ってるんだよ。」
「だって顔真っ赤。」
耳まで赤くなった顔を隠す。
隠しきれてなくてまた笑ってしまう。