あたしだけ?
家を出てしばらく走る。

後ろをみても。

魁は追いかけてくれない。

「追いかけてくれてもいいじゃん!馬鹿!魁」

やっぱりあたしの事・・・

涙が溢れ出す。

道で立ち止まって泣くあたし

「なんでなの??馬鹿魁!!馬鹿馬鹿」

「馬鹿馬鹿言い過ぎなんだけど?」

「え・・・?」

後ろを振り向くと愛しい人の姿。

「何泣いてんの??」

「だって・・・あたしの事好きじゃないんでしょ?」

「そんな事言ってないでしょ」

「あたしのこと好き??」

「え・・・?」

ホラ。

やっぱりそうなんじゃん

あたしは走ってその場から離れる。

なにやってるんだろ。あたし

家に帰って・・・

ずっと泣いたんだ。

次の日の朝

ずっと泣いていたあたしの目は腫れてた。


「蘭っ!!あんたどうしたのその顔?」

美並と円と由香里が学校に来てあたしに言う

「魁と喧嘩した」

昨日あったことをすべて話した。

「で、蘭は今日一人で学校に来た訳だ。」

お菓子を食べながら言う美並

「う・うん?魁なんてもうどうでもいいからっ!」

教室のドアが開く・・・。

魁の姿。

きゅーん・・・

やっぱスキ。大好き。








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