あたしだけ?
「こいつは俺の彼女なんで」

とか

言って欲しかったな。

「蘭ちゃん?」

矢野先輩が心配そうな顔で

あたしをみる。

答えなんてもう決まってる。

「あたし、付き合ってる人がいるんです。
 なので、ごめんなさい!気持ちは嬉しかったです」

「そっか。俺は蘭ちゃんの事ずっと好きだから。
 蘭ちゃんのこと諦めないよ」

あぁ

矢野先輩は、あたしが望んでた言葉を普通に言ってくれる

ねぇ

魁?

あなたはあたしの事ちゃんと好きなのかな?

言葉にしないと分かんない事だってあるんだよ??

「はい。じゃあ、あたし教室戻りますね」

「うん。ありがとね?」

「はい。」

急いで教室に戻る

「蘭!?あんた矢野先輩に告られたんでしょ!?」

美並があたしに言う

「なんで、知ってるの?」

「矢野先輩が蘭に告白してるとこ見た女子がいてさ。皆に言ってるね」

「そっか。」

「で?返事は??」

円が期待の目で言う

「ちゃんと断ったよ!あたしには魁いるもん」

「そっか~。ま、蘭らしいな」

「うんっ予鈴なった~じゃねっ」

自分の席に戻る。

魁が座ってて。

じーっと魁の顔を見る

魁どう思ってるのかな??



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