私だけのアイドルくん。
「席につけー。全員決まったなー。」


みんなおしゃべりをやめて席につく。



「えー、臨海の大まかな行事の話だ。まず、現地についたらすぐ水着に着替えて海での水泳。それから夕御飯をたべて、一段落したらキャンプファイヤーを行う。最後は火を消して肝試しを行うつもりだ。二日目は移動と片付けに追われて遊ぶ暇はない。あと、今決めたバディと常に一緒に行動すること。…あ、結城と白石は寝るとき以外な。他は同性どうしで組んでる様なので問題はない。以上でホームルーム終わります。」




……先生一気に話しすぎてなに言ってるかわかんなかった。



とりあえず、海に入ってキャンプファイヤーするんだよね?




うん。まあいいや。

だいたい予想してたことと一緒だったから。



…臨海までもうすぐか。


ちょっと前までは臨海なんて嫌だったけど、バディが決まった今…


ちょっと楽しみかも。



…気のせい気のせい。

臨海が楽しいわけないか。


うん。楽しいわけない。




そう自分に言い聞かせながら家路についた。


こんなことでドキドキしてる自分が嫌だった。
< 14 / 22 >

この作品をシェア

pagetop