私だけのアイドルくん。
「到着~♪」


結局一睡もできずにバスは目的地に到着した。



「じゃあ部屋で着替えだねー。また後で!」


「うん。」




私の部屋はー…






げ。






よりによってファンクラブの人たちとおんなじ部屋か。


まあいいや。着替えるだけだし。




私はなんにも気にせず、部屋にずかずか入っていった。



さっさと着替えて出よう。


そう思ってスーツケースを手早く開けて、水着を取り出した。



「何あれ~(笑)超ダサいんですけど~(笑)」



「あっは、ほんとだ~(笑)」




……あ、私の水着の事か。


てかまた悪口。


もう、ほんとしつこい。



私は完全に無視しながら着替えて外に出た。
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