刻み続ける時計
2012.7.12.AM1:30
桜良学園屋上
がちゃ…
「あら、待ってたよ。
希ちゃん」
笑顔で希を迎える唯愛。
希は今にも泣きそうな顔をしている。
希は息をのんだ。
「なんなの?
こんな夜中に呼び出して。
まさか学園が開いてるなんて思わなかったけど」
学園は唯愛が開けたのだ。
私立だから守衛さんがいるのは当たり前だ。
その守衛さんを、唯愛は睡眠薬で眠らせていたのだ。
唯愛は知識も豊富だった。
睡眠薬が切れるまで時間がない。
唯愛は急いでいたが、冷静に話をした。