短編集~甘い恋~
相川くんもこちらに気が付いた。

「あ、相川く…」

って、素通り!?

「相川くん!助けてよっ」

だけど相川くんは動じず、こちらを見て、
「俺、関係ねぇし」
そう、吐き捨てスタスタ歩いていった。

呆然としているあたしをよそに、ナンパ男たちがまだなにか言っている。

あーー!!
「うざいっ!!」
そう言って、あたしは男に背負い投げをくらわした。

「フンッ!」

「ってぇぇぇぇぇ!!」

男の大きな悲鳴で、我に返る。

ナンパ男たちはもちろん、周りの人はポカーンとしている。

や、ヤバッ…!

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