短編集~甘い恋~
「ま、間に合った…」
「おはよ、優奈。珍しく遅かったね」
「いろいろあってさ…アハハ」
「大丈夫?」
「大丈夫!ありがとね」

マコと話していると、先生が入ってきてHRが始まった。

休み時間、メールが入っていることに気付く。


《今日の昼、屋上に来い》

こんなメールを送るのは、1人しかいない。

送信者は、歩だ。

「はぁ…」
「どうしたの?」
「マコ、ごめん。今日一緒にお昼食べれないや」
「いいよ、気にしないで」

そしてあたしは心で溜め息を吐いた。



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