短編集~甘い恋~
四時間目が終わり、あたしは弁当を持ち教室を出た。

うわ、購買人いっぱいだ!
なんて見ていたら…
「…え?」
購買のところに、歩が見えた。

「……」
人にお弁当作らせといて…なんなの?
あたしのお弁当が不味かったときの保険?

イライラしながら、屋上へ向かった。

フェンスに背を預け、座りこむ。

あ、そーいえばあたしお昼ない…。

「はぁ…」

つくづく、ついてない。
今日は厄日だな。

再び溜め息を溢したとき、ドアが開いた。

そこには…

「お、ちゃんと来たか」

購買の袋を持った歩。

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