短編集~甘い恋~
なんて思いながら、店内を見回る。

あ、これ可愛い…。
リボンとハートが付いている、華奢なストラップ。
あたしはそれを手にとって見ていた。

「優奈」
「あ、なに?」

いけないいけない。
聖南ちゃんのプレゼント見なきゃ。
あたしはそれを元あった位置に戻した。

「お前さ、これどっちがいいと思う?」
歩が見せたのはくまとうさぎのぬいぐるみ。
「聖南ちゃんはどっちが好きなの?」
「それがどっちも好きで…」

あらら…。

「あ、じゃぁ、あたしがうさぎのほう買うよ!だから、歩はくま買いなよ」
「は?女に金借りんのか?んなことできっかよ」
「違う違う。うさぎはあたしから聖南ちゃんに!ってことでいいでしょ?」
「っ、サンキュ」
「早くお会計済ませちゃお?」

あたしたちはレジに行き、会計を済ませた。
プレゼント用にも包んでもらったから、バッチリ!

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