短編集~甘い恋~
どこに置いとけばいいんだろ。
キョロキョロしていると…。

微かに、声が聞こえた。

誰か、いるのかな。
こっそり声のあるほうに近づく。

「京介、お前また失敗したな?」
「わ、悪かったって!けど、ハンコ忘れただけじゃん」
「あ?お前、この書類にハンコ押しとけって言ったのいつだ?」
「1週間前…デス」
「じゃぁ、俺が何度お前にハンコ持ってこいっつった?」
「毎日…放課後言ってた…デス」

おいおい、今の日本語おかしいよ~京介と言う人。
てか、誰だろ。この怖い感じの人。
「さっさと家に帰ってハンコ持ってこい」
「あ、明日でも…「あ?提出期限今日なんだよ、アホ」
「お、お前の名前のハンコでもいいんじゃ…」
「これは副会長のお前のハンコが必要な書類だぞ?ダメに決まってんだろ」
「わ、悪かったって!すぐ持ってくるから許してくれよ、慶!」

え…?
慶??

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