短編集~甘い恋~
「あ、ちなみに里緒ちゃん。生徒会には毎日来てね」
「はぁ…って、はぁぁぁ!!??」
「っるせー。もっとボリューム下げろ、里緒」
「す、スイマセン…」
「ウチの生徒会って、結構忙しくてね。
でも、毎日来なくちゃいけないのは会長と副会長だけ。
もし仕事ができたら、俺らも行くって感じなんだ」
「そ、そんな…っ」

この悪魔と密室…!!

「ダダ漏れだぞ、里緒」
「ひぃ!!」
「お前なんかに手ぇださねぇよ」
「し、失礼なッ」
「け~~い☆お待たせぇ♪」
「黙れ、京介」
「あ、さっきの子!!」
京介先輩が一気に詰め寄ってきた。
「あ、あの…」
困っていると、
「近い」

そう言って、京介先輩を蹴飛ばした。

た、助かった…。


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