短編集~甘い恋~
あたしはソファに座り、ボーっとしていた。

チラリ、慶先輩のほうへ視線をむける。
カタカタとキーボードを押す慶先輩。

ずっと、憧れていて…好きだった先輩。
そんな先輩と…今、2人でいるなんて想像してなかったな…。
ま、正体は悪魔だったけど。

でも…時折みせる笑顔に、胸が鳴る。

そんなことを考えつつ、ボーっとしているうちに、いつの間にか眠ってしまった。


「…緒。里緒。里緒、起きろ」
「んん~~??」
「起きねぇとこのまま犯すぞ」
「…へっ!!??」

とんでもない言葉が耳から聞こえ、飛び起きる。

「け、慶先輩…?」
「仕事終わった。帰るぞ」
「あ、はい」

てか、今何時…?

「6時」
「へ?」
< 170 / 190 >

この作品をシェア

pagetop