短編集~甘い恋~
「あれ、あの猫…」
「いつもいる子だよね??」

そう言って、2人の女が木に近づく。

「下りられなくなっちゃったのかな?」
「え、それ大変じゃん!」

そう言うと、ロングの髪の女は……

「は、ちょ…何やってんの里緒!?」

木の上に上り始めた。

「なにって、あの子助けてあげんの!
危ないからやめなって!」

そいつの友達が止めに入るが、そいつは登り続ける。

「なにあの子ぉ」
「猫助けるために上るとか、バカっぽww」
「つか、スカート履いてんのに登るとか女としてどうかしてるっしょ~」
「ウチらはぁ、超女子だからあんなことできなぁい♪」

こんな奴らの言葉なんて、耳に入って来なかった。


< 182 / 190 >

この作品をシェア

pagetop