短編集~甘い恋~
あたしはカラーコーンを重ね、体育館倉庫へ運びに向かった。


コーンを置くとこは…っと。
あ、あそこか。

コーンがいっぱいあったから、すぐに分った。
重なっているところに、さらに自分が持っているものを重ねた。
「よしっ!」

早くかえろ~。

と、その時……


――――ギィ、ガシャン、ガチャッ―――――



とてもとても、嫌な予感がする音が聞こえた。



さっきまでドアが開いていたから差していた光が途絶えた。
倉庫は真っ暗。
「まさか…ね」

あたしは倉庫のドアに手をかける。

…風で、閉まったんだよね?

と、願いつつ、ドアノブをまわす。

「………」

無残にも、ガチャガチャという音が響く。


「うそ……」




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