短編集~甘い恋~

学校に着くと、藤宮はもう来ていた。

「…おう」
「…おぅ」

同じように返した返事。

「治ったのか」
「まぁね」

ニシシッと笑って見せる。

「藤宮っ!!」

正面を見ていた藤宮が、こちらをみる。
それと同時に、あたしは藤宮の頬にキスをした。

「はっ!!??」

「言い逃げなんて、みっともないぞ、“春馬”!
あたしも、あんたが好き。
春馬が、好きだよっ!!!」


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