短編集~甘い恋~
「なっっ///」

「ブハッ、顔真っ赤!!
ヤンキー藤宮春馬が聞いてあきれるよっ」

あたしはお腹を抱えてゲラゲラ笑う。
だって、あのあんまり笑わない春馬がだよ!?
いっつも涼しげな顔の春馬が、真っ赤…!

「テメ…!!ま、いーや。もう“莉子”は俺のだし」

「ふへ////!?」

「どっちか真っ赤だっつの」
「っるさい!!」

「お前、もっと可愛い言葉遣いにしたら」
「嫌だよ。別に、あんたの前でならいいじゃん。
これが一番楽なんだし」

「つまり、俺といるときが一番自然体ってことか。
悪くない」

そう言うと、クラスみんなの前で春馬はキスをした。

「っっ!!!!」


< 42 / 190 >

この作品をシェア

pagetop