短編集~甘い恋~
「あー、最後に一つ。痴話喧嘩していた天海と藤宮は残れよー」

武部のありえない一言で、放課後残るはめになった。

職員室に行き、武部からの伝言を伝えられた俺。

……めんどくせぇ。

俺は資料室へ行くと、机の上に腰を下ろした。
「てか、おい!藤宮っ!!あんたも探してよ」
「は?めんどい。お前でやれ」

文句を言いながらも、天海は段ボールを探し始めた。


「あっ」

段ボールを見つけたようだ。

結構高いとこにあるのに、天海は俺を呼ばない。
メッチャ背伸びしてる。

言えば、取ってやるのに。


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