短編集~甘い恋~
「よーい、スタート!」
いろんな奴が走り、俺の番にきた。
ちなみに俺らが最後の走者。

「よーい、スタート!」

ハードルなどの小さな障害物を乗り越え、借りるものが書かれた紙が入っているボックスに手をつっこむ。

「……ハッ」

んだこれ、意味不明。
だけど……

「ヨユーだな」

他のやつは叫びながら借りるものを探している。
俺は歩いて向かう。

「は、春馬?借りるもの、なに?春馬のために結構用意しといた♪」
「お前」
「は?」
「借り物、お前」
そう言い、俺は莉子の手を掴み、走る。
「ちょ…っ」

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