ALiCe
結局、私が陽に助けられたのは変わらないってことになるのか。
「チビ、ですか?」
「ああ…えと、なんか目が覚めた時に近くにいたウサギ耳の男の子のことで…」
ウサギ少年のことはなんと説明していいやら。
けどそれがレイナルドは誰のことなのか理解したらしい。
「そのウサギは白ウサギ…名はエフィーといいます。城に住んでいて女王のお気に入りとやらですね」
「女王…」
あの少年、そんなすごい子だったのか。
「気に食わない小生意気なガキですが」
…レイナルドはどうやら白ウサギ、もといエフィーが嫌いなようです。