ALiCe
本当に一瞬で。
ぽんっというコミカルな音付きで色々な食べ物が現れた。
「この世界ではよくあることですよ。すぐに慣れるでしょう」
「あはは、随分と面白い顔を見せてくれた」
レイナルドが茶を啜りながら言ったあとに第三者の声が聞こえる。
その声の正体は、くま?ねこ?いぬ?なんなのかわかりにくい耳付きフードを被った男だった。
その男のはパーカーのフードだから少し違うのかもしれないが、この世界には動物ばかりなのか。
それにしても、さららと腹のたつことを言われたような。
男はけらけらと軽く笑い続けている。