ALiCe


でも口を挟むのもだるいので俺も様子見だ。


「しばらくこの屋敷に住むんだよね」

「はい…たぶん」

「ならさー」

そこでチェスターは言葉を切って、それからとんでもないことを口にした。


「僕と一緒の部屋で寝ようよっ♪」

「ええ!?」

「はああ!?」


この野郎、なんてこと言い出すんだ。

「カナちゃんかわいーし、ねーいいでしょー!この世界にはかわいー女の子が足りないと思うんだよねぇ」

「そこのウサギも女だろうが!」


思わず口を挟む。と、チェスターは思い切り顔をしかめてこちらを見てきた。

< 48 / 96 >

この作品をシェア

pagetop