ALiCe
でも口を挟むのもだるいので俺も様子見だ。
「しばらくこの屋敷に住むんだよね」
「はい…たぶん」
「ならさー」
そこでチェスターは言葉を切って、それからとんでもないことを口にした。
「僕と一緒の部屋で寝ようよっ♪」
「ええ!?」
「はああ!?」
この野郎、なんてこと言い出すんだ。
「カナちゃんかわいーし、ねーいいでしょー!この世界にはかわいー女の子が足りないと思うんだよねぇ」
「そこのウサギも女だろうが!」
思わず口を挟む。と、チェスターは思い切り顔をしかめてこちらを見てきた。