ALiCe
「もう、僕がわざわざ探しに来てあげたんだからさっさと帰ろーよ」
「……」
彼女は黙りこくったままだ。
ちなみにエフィーは私に気づいてないのか無視してるのかこちらを見てこない。
「ローザ様ー?」
恐らく彼女の名前だと思うものを呼びながらエフィーが近づいてくる。
彼女はさっきのように逃げたりはしなかった。
そこでレイナルドの言葉を思い出す。
白ウサギは女王のお気に入り…。
彼女はもしやこの国の女王なのか。