ALiCe

■有栖川陽



「でさ、この前…」

「きゃーまじで!?」

「はは、お前まじ馬鹿じゃねぇの!!」

「ちょ、うっせえよっ」



何でもない日常の休み時間。



クラスは今日もいつもと変わらずがやがやと騒がしい。




有栖川陽、16歳高1。


窓際の席で暖かな陽射しに眠気を誘われつつ頬杖をつきながら

俺はぼんやりとその音を聞いていた。


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