ALiCe
幸いもうこの子からは敵意とかは感じないんだけど…
「あなたがいるなら私しばらくは城にいてもいいから!」
「えっ…」
「君と一緒に住めて、更にローザ様が戻ってきてくれるなんて一石二鳥だよ!お願いだから断ったりしないで、ね?」
しばらくは、とかにはつっこまなくていいのか、とか
可愛いからって殺されかけたことは忘れられないんだけど、とか
今は帽子屋屋敷にお世話になってるんだけど、とか
まあ言いたいことは色々あるんだけど、その押しの強さに負けて私は二人の住むお城に住まわせてもらうことになってしまった。