ALiCe


「おい陽、なーにのんきに寝こけてんだよっ」


と、いきなり頭をこづかれて少しまだ寝ぼけながらも目を開ける。


前に立っているのは仲の良いクラスメイトの男だ。


「あ?…んなの俺の勝手だろうが」


寝起きというのは不機嫌になるのも仕方ないだろう。



軽く睨みつつそいつを見上げる。

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