2両めの安藤くん。
それなのに!
咲織ってば、
ぜんっぜん気づいていなかったみたい。


「え?見てなかった!
電車乗ってる時に言ってよー」


「言えるわけないでしょ!
..........だって、
聞こえちゃったら恥ずいじゃん!」


どこの高校なんだろう.....。
また会えないかな。



それが、高校2年の2月の半ば。
バレンタインデーが終わってすぐの頃。


彼と私の出会いだった。
< 3 / 58 >

この作品をシェア

pagetop