2両めの安藤くん。


なーーーーんて、
文字通り本当に見てるだけの毎日....。


というか、
意識しすぎて見ることさえ出来てない;;;;


彼についてわかったのは

7:58発の快速電車の2両目にいつも乗っていること。

安藤くん という苗字。
(お友達が彼のことをそう呼んでいた。
そのお友達は 星野くん と言うらしい。)

それと、

うちの高校の2駅先にある
小野寺高校の生徒だってこと。



........それくらいかなぁ。




まあ.....だって、

話かけるのとか......

無理でしょ、普通に考えてさぁ。



だって。
もしも、もしもだよ?
話しかけた時に嫌な顔されたら…
どうしよう?
そんなことになったら
私きっと悲しくて死んでしまう!
勇気なんかでるわけない。




彼、安藤くんと出会ってから、
もう1ヶ月が経とうとしていた。

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