あたしの日記。





しかしその喜びもつかの間。

あるとき彼と電話をしていたときのことです。

電話越しに聞こえた音が、あたしを

凍りつかせました。

彼が放った言葉

「ふー…。久々の煙草だ」

え…?今なんて言ったの?

久々の煙草?

その言葉があたしの脳をぐるぐる駆け回っていました。

「禁煙…したんじゃなかったの?」

とっさに出た言葉。

だってつい最近まで吸えなくなってたって…

お前のために辞めるよって…言ったじゃん。

なのに…なのに………。

「だってお前苛々してるときだけなら

いいって言ったじゃん」

電話越しに聞こえる彼の冷たい言葉。

あぁ…まただ。またあたしは

この人に…裏切られたんだ。

もうなにも言えないあたしは

「あはは…そうだったよね!ゴメンゴメン!」

と自分が言ったことを忘れたことにしました。

でも自然に溢れてくる色々な感情と涙は

隠しきれず、彼に泣いていることが

バレてしまいました。





< 7 / 24 >

この作品をシェア

pagetop