逢い死て
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ふっと気が付いて目をゆっくりと開くと、群青色のカーテンのすき間から射し込む光がフローリングの一部を明るく照らしていた。
いつの間にか私はソファで寝ていて、いつの間にか朝を迎えていた。
寝転がったままに覚醒しきると、頬がパリッと張っていることに気付く。この感覚は珍しくない。記憶はないけれど、私は多分、泣いたのだろう。
身体がやけにだるくて、起き上がる気になれない。それに、心なしか頭痛もする。ボーッと、無駄な時間を過ごしていると。
扉が開く音がして、ペタペタ、と間抜けな足音がこちらに向かってくる。
「心織、まだ寝てる?」
「………んー、ん、今…起きた」
寝起きの少し嗄れた声で返答をして。
起き上がろうとするとびっくりするほど身体が重くて、メキメキと軋む音がしたような気がした。