夜空の涙~30日間の魔法~
私はまず人の暖かさに触れるってことが無かった。
だからソラの体温が伝わってくるこの時間はとても幸せなものだった。
それ以上でもそれ以下でもなく。
「おはよう」
と満面の笑みで私を見つめるソラ。
不覚にもドキッとした私
はっきり言ってしまうと恋愛経験なんかないのだから、起きて隣から男性にに声をかけられるなんて事は今まで正直なかった。
「おはよ。あ、お腹空いたでしょ?ソラ」
「うんっ」
私は起き上がり、キッチンへ向かう。
そして冷蔵庫を開き、あるものを確認する。
ちょうどオムライスができる具材が揃ってたからオムライスを作った。
「「いただきまーす」」
とオムライスを口に運ぶ。
すると、ソラはいつものように
「美味しい!」
と笑顔を私にむけてくれるのだ。
やっぱり作りがいはある。
と思いながらも時間を確認しつつ、
コンビニのバイトへ出かけた。