forever love
どれだけ必死になって探してくれたか、顔を見れば一目瞭然だった。汗もにじみ出ていた。
「本当にごめんなさい。あなたの気持ちも知らないで勝手に動いてしまって…。」
彼の赤く染まった頬を見上げながら泣いてしまった。
ポンポン。彼が頭を優しく撫でてくれた。
「そなたが謝る事ではない。ただ、私が気になっただけなんだ。すまなかったな…大声を出してしまって。」
彼は軽く頭を下げた。
――トン。
「?!」
「汗かいてる。夏でも汗かいてちゃ風邪ひいちゃうでしょ。ほら、汗拭いて。」
「…あ、あぁ。すまない。ありがと。」
「それにしてもここの蛍は本当に綺麗。
心を和ましてくれる。優しい光。」
彼女は優しい笑顔で蛍と戯れていた。
温かいこの気持ち…一体何だろか??
守ってあげたい。この優しい笑顔を。
まさかこれが"愛する気持ち"なんだろうか?
「爽樹、見て!指に止まった!綺麗でしょ!」
「あぁ。本当に綺麗だ…。」
「でしょ!…?!」
「どうかしたのか?夕陽?」
「え?!…大丈夫。何でもない。」
上手く顔見れない。あんな優しい笑顔されちゃ恥ずかしくて見れない。