ため息と明日


初めてここを訪れた時には、プラネタリウムのような世界観に驚いた。



天井は星がたくさん散りばめられていて、一つ一つ輝いて。



カウンターは天井に埋められたダウンライトで照らされ、ウッドベースの暖かみを引き立てている。



その向こうには、綺麗に配置された色とりどりのボトルたち。



ソファ空間も作られていて、柔らかな素材感がなんとも贅沢な雰囲気を醸し出していた。



所々に置かれている観葉植物は、それぞれ種類が異なるものの、やわらかな空気を携えて、この部屋にひっそりとなじんでいる。





ようやく、ここに来れた安堵感に思わずため息が零れた。



それはそれは、ほっとするこの暗闇の中の光の世界の中で



今日も、変わらずこの景色を堪能する。





< 9 / 75 >

この作品をシェア

pagetop