指輪
やっと立ち直った時、凪斗を駅で見かけた。


隣には女の子がいた。

凪斗と目が合いかけた私は逃げるように電車に乗った。


彼女できたんだ…
同じ高校だったな…

泣きそうになってる自分を必死に隠した。

もう二度と会わない。

会いたくない。

私はその日からバス通学に変えて、凪斗のことを考えないように勉強に励んだ。
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