指輪
その日の合コンはとにかく飲んだ。


普段お酒なんて飲まない私が次から次へとお酒を飲むものだから、香織は少し心配そうな感じだった。

けど、香織もお目当ての彼がいるらしくはしゃいでいた。


みんながはじけててて、楽しい雰囲気があった。

私はとにかく凪斗と目が合わないように…凪斗がいることを忘れたくてお酒を飲んでいた。


普段飲まない私だから、限界は早かった。

カラオケに行こうというみんなに、私だけ帰ることにした。
その時には既に意識がなくなる寸前のように虚ろになっていた。

香織が心配そうにしていたけど、今回の合コンは本気らしく、タクシーで帰るように念を押して行ってしまった。

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