指輪
梅雨も明けて、夏。

凪斗の事で悩んでる間に期末試験も終わって、気づけば夏休みに入っていた。

私は相変わらずバイトに励んでいる。

花に触れている時が一番無心になれるし、ほんわかした温かい気持ちになれた。

凪斗とのことは本当に忘れようと思っていた。


香織から海に行こうって誘われたけど断った。

石田君と友達が来るって聞いて、凪斗がいたらどうしようって不安になったからだ。

会ったら、また忘れられなくなる。

悩むのは嫌だった。
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