赤ずきんと狼と森と
「えっどうしたの!?お兄さん!大丈夫?どこかいたいの??」
「,,,どこも,,,どこもいたくない。ただ,,,ただ、君が話しかけてくれたから,,,」
僕は少女にしがみつき肩を震わせて泣いた。
そんな僕に戸惑った様子を見せず背中をさする少女のぬくもりにまた涙が溢れた。
「,,,ズビッ,,,ズズッ,,,,,,あの,,,急に泣いたりして,,,その,,,ごめんなさい?」
どれくらい泣いただろう。きっと5歳は離れているであろう少女にしがみつき泣きじゃくっていた自分が今になってとてつもなく恥ずかしい,,,//
「全然!まぁびっくりはしたけどねー」
ニカっと笑ってみせる少女。
「,,,!そうだよね,,,!本当ごめん,,,」
「何で謝るの??私はあってすぐお兄さんと打ち解けたみたいで嬉しいんだけど??」
「ねぇ、お兄さん名前なんて言うの?私はローズ、クライ・ローズ!ねぇ教えて!?」
「,,,お兄さん!?」
「,,,はっ!!!えっえっと名前,,,自分の名前わからないんだ村人は狼と呼ぶよ」
少女の,,,ローズの言葉が嬉しすぎて理解するのに時間がかかった。頭がフリーズしてしまった。
名前を聞かれたのなんてはじめてだ,,,