夢なごり~君の声に呼ばれて~
私は面倒に思いながらも目を開けた。
目の前には私の眠りを妨げた張本人――、土方さんがいる。
「何ですか?」
「今から買い物を行く。ついて来い」
「つまり、私は荷物持ち?やだ」
「あ~、そうか。せっかく褒美に団子を奢ってやろうと思ってたのにな」
「行く」
ご褒美の内容に反応した私はついて行くことを決めた。
我ながら単純…。
しかも、土方さんは確信犯だったらしく、ニヤリと笑っている。
その姿もムカつくくらい綺麗だった。