夢なごり~君の声に呼ばれて~


それからしばらくした頃。



買い物を終えた私と土方さんは甘味屋にいた。



「好きなモノを頼め」



「じゃあ、団子五本に餡蜜一つ、わらび餅二つ下さい。土方さんは?」



「…茶だけで良い」



土方さんは私の食べる量が多いのか、顔を引き攣らせていた。



少しすると、目の前に注文したモノが届いた。



「わーい、頂きます!」



私は団子から食べ始めた。



すると、土方さんが頬杖をついた状態で溜息を吐いた。





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