夢なごり~君の声に呼ばれて~


顔を上げると、狂ったような笑みを浮かべる男子が居た。



コイツは…、昼間に告白を断った奴…?



「舞咲ッ!舞咲ッ!!」」



岬が私の身体を揺する。



私はそれに答えようとしたけど、指一本も動かせない。



岬以外にも顧問や野次馬達の声がした。



「桜井さんは俺のモノだ…」



ふと私を刺した男子の声がした。



また…、このパターンかよ…。



何で、男子って奴はこうなんだよ…。



「くそったれが…」



私の意識はそこで途切れた。





< 14 / 242 >

この作品をシェア

pagetop