夢なごり~君の声に呼ばれて~


私は総司に駆け寄り、総司を抱き起こした。



「総司ッ!」



「舞…咲…?」



総司は閉じていた目をゆっくりと開いた。



良かった…、生きてた…。



羽織に付いてる血は返り血らしく、総司に目立った怪我は無い。



でも、血を吐いたのか、唇の端から血が伝っていた。



それに汗の量が尋常じゃない。



一先ず、総司を外に連れて行かないと…。





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