夢なごり~君の声に呼ばれて~


「ありがとうございます、斎藤さん」



店の人に手渡された着物の包みを受け取ると、斎藤さんにお礼を言った。



すると、彼は目元を赤らめ、恥ずかしそうにしていた。



生真面目そうな斎藤さんの意外な一面だ。



私は小さく笑うと、屯所に向けて歩き出した。





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