空色通信
「ゆう君!久しぶり!」

「おう!ばーちゃんに迎えにいけって言われてさ」

ニコッと屈託のない笑みで言う。

小5とは思えない田んぼで鍛えられたうでは去年より、また一段と筋肉がついている

「そっか、ありがとね」

「俺、香奈姉ちゃんがくるって知ったときすげえうれしかった」

悠太は満面の笑みでそう言った。だが、すぐに暗い顔をして

「あ・・・えと・・・香奈姉ちゃんのお母さんたちとか、そういうんじゃなくて・・・」

「うん、わかってるよ。私もばーちゃん家で暮らすの楽しみだもん」

悠太がほっと胸をなでおろす

「よかった。香奈姉ちゃんが引きこもりとかいうのになったらどうしようって心配してた」

「ハハハ!それはないよ!私外で空を見るのが好きだもん。そんなことしたら好きなことができなくなっちゃう」

大声で笑ってみるとさっきまでのイライラが吹き飛んだ

悠太もつられて笑っていた
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