由良さんが呼んでますので
「わー、やほやほ由良さんじゃない」
「ああ、黒メガネの素敵な持田くんではないですか」
「ヤダな。相変わらず由良さん上手いっ」
嬉しそうに頬を染めて笑っている持田くん。彼は先ほど、奥の部屋から紅茶と、片手にビデオカメラを持って登場してきた
そのカメラ、何に使ったんですか。なんて聞いてはいけないことくらい流石の危険知らずな私でも分かっている
多分、映っているのは私にとって未知な世界だ。ユルセナイ
それだけは勘弁したい
嗚呼どうしよう
交渉する相手、間違えたかもしれない
「・・・・今日は素敵なモノ、見られましたか?」
「うん。もうバッチリ!新刊書けそうなくらいイイモノ見せて貰ったよ」
しんかん・・・・・?
「今回は、いつも受けだった生徒会長が日頃の腹いせに攻めるって寸法なんだ」
「は、はあ」
「そんでネタとしてイイモノ見れたよ。抱きしめながら『今日は帰さねぇ・・・・』だってよ。うわうわうわうわうわうわ」
ニヤニヤとだらしなく笑う持田くんの顔には、前面から欲望が溢れだしているような気がして、とても近寄りがたく感じ、一歩後ろに下がった