由良さんが呼んでますので
「持田宗谷、高1でこの学校の生徒会会計兼、そこらでは結構有名な不良。BLをこよなく愛して、ちなみに最近はりっかくんと由良さんが大好物です」
「私達食べモノではないのですが」
「ああ、でも元々は由良さんが大好物です」
「どういう意味ですか主にからかいの対象と言いたいのですか」
「・・・・・そんなことより、」
これ以上2人の会話を耳に入れたくなくて、咄嗟に自分の声で会話を切断させる。ソウマは、大嫌いだ
喧嘩のときだっていつもニヤニヤ傍観してるし、助けたと思えば疲れたと言ってすぐに俺に回す。おまけに嘘をついて生徒会に入って、由良さんまで騙して彼女の”落ち着ける場所”になろうとしている
俺だけで、いいのに
何でオマエは由良さんにとって、大切になるであろう場所をひっそりと作っていくんだ。俺の邪魔を
しないでくれよ
「何で由良さん、俺以外の奴と一緒にいるの?」
彼女が嫌う、冷酷で暴君な俺になりたくない
彼女に、嫌われてしまう
嫌だ嫌だ嫌だ、由良さん
俺のこと、嫌いにならないで。ごめんね、怒って。もうしないからだから、ね。俺のこと嫌わないで
罪悪感を抱えながら威圧を含ませた声を彼女へと向ける。こんなときでさえ、表情筋が無いに等しい彼女の顔は1つも動かない