おおかみ男の娘
ハイハイ…どうせ僕はいつも
授業なんてまともに聞いてませんよ~!!
家でかなり復習してますよーっだ!!
そう思いながら席に座った。
そこで丁度チャイムが鳴った。
「きりーつ…礼。」
「「「ありがとうございました。」」」
こうして今日の授業は無事に終わった。
皆が教室からいっせいに出ていく。
「椿ちゃん、又明日ね。」
「バイバイ、椿ちゃん!!」
そう言って、皆が椿ちゃんに手を振って帰って
いく。椿ちゃんも皆に手を振って笑っていた。
さらに桐生院さんが最後に椿ちゃんに
耳元で何かを言って帰っていった。
何て言ったんだろう…気になるな…。
そして、椿ちゃんは、皆がいなくなると
左隣からひょこっと顔を出して
「嬉龍くん、部活行く前にちょっとだけ話聞いてくれない?」
と僕の耳元でこっそり呟いた。
な…何だろう?
「どうしたの?椿ちゃん?」